ドバイに世界最大の垂直農法農場、葉物野菜を出荷 船井豪俊
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アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを拠点とするエミレーツ航空と、農業にテクノロジーを活用する「アグリテックベンチャー」の米CropOneは世界最大の垂直農法農場「Bustanica」をドバイで開業した。約3万平方メートルの敷地で年間1000トンのレタスやルッコラなどの葉物野菜を栽培する計画で、7月から機内食の一部として提供されている。今後、順次UAE国内のスーパーでも販売される見込みだ。
垂直農法は建築物の高さを利用して垂直的に農作物の生産を行う手法。設備投資や電力コストの面で課題がある一方で、広大な土地は不要、屋内栽培のため環境に左右されることなく、安定して一定量の作物を収穫することが可能となる。さらに、Bustanicaによれば、伝統農法に比べて5%程度の水の使用量で栽培可能な他、消費地に近い都市部で生産可能なため、生産から消費までの炭素排出量削減に寄与するメリットがあるとい…
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週刊エコノミスト
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