国際・政治ワールドウオッチ

ドバイに世界最大の垂直農法農場、葉物野菜を出荷 船井豪俊

Bustanicでは年間1000トンの葉物野菜を栽培する計画 エミレーツ航空のホームページより
Bustanicでは年間1000トンの葉物野菜を栽培する計画 エミレーツ航空のホームページより

 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを拠点とするエミレーツ航空と、農業にテクノロジーを活用する「アグリテックベンチャー」の米CropOneは世界最大の垂直農法農場「Bustanica」をドバイで開業した。約3万平方メートルの敷地で年間1000トンのレタスやルッコラなどの葉物野菜を栽培する計画で、7月から機内食の一部として提供されている。今後、順次UAE国内のスーパーでも販売される見込みだ。

 垂直農法は建築物の高さを利用して垂直的に農作物の生産を行う手法。設備投資や電力コストの面で課題がある一方で、広大な土地は不要、屋内栽培のため環境に左右されることなく、安定して一定量の作物を収穫することが可能となる。さらに、Bustanicaによれば、伝統農法に比べて5%程度の水の使用量で栽培可能な他、消費地に近い都市部で生産可能なため、生産から消費までの炭素排出量削減に寄与するメリットがあるとい…

残り113文字(全文509文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事