ブラジル大統領選挙は現職の善戦で決選投票へ 美代賢志
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10月2日にブラジル大統領選の1次投票が行われた。有効票の過半数を獲得した候補は出ず、再選を目指すボルソナロ大統領とルラ元大統領が10月30日の決選投票に進む。事前の世論調査では1次投票で当選する可能性もあるとされたルラ氏の得票率は48.4%。支持率4割未満のボルソナロ氏がブラジル中南部を中心にかなりの善戦で43.2%を確保した。
世論調査と大きく相違した理由は、コロナ禍をきっかけに現政権が給付基準を変更した所得支援にあると思われる。従来は扶養家族を考慮して給付額が決められたが、現行のものは世帯で一律。基準を満たさないが給付を受けられることになった人が中南部に少なくないとみられる。
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週刊エコノミスト
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