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国際・政治 闘論席

プーチン失脚まで続く戦争 小林よしのり

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

小林よしのりの闘論席

 戦争を「ひとごと」にしておきたい日本人には、真実を突き付けたい。

 国家を超える思想が生まれない以上、戦争は必ず起こる。

 それが人類の限界で、戦争のないユートピアは全体主義という体制でしか実現しない。

 せめて人類の試みとして可能なのは、国際法の発展しかないのである。罰則もない国際法を人類の確固とした慣習にできるかどうかが最も重要で、最も価値ある人類の挑戦だと断言してもいい。

 国際法の一部にでも罰則が適用できれば、人類は進化することになろうが、残念ながらロシアの戦争遂行を見ると、むしろ人類として退化している。国連性暴力担当代表が指摘しているように、ロシアはレイプを戦争遂行の武器としており、これは野蛮の極致、国家の恥である。

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