週刊エコノミスト Online 書評 『闘う図書館』 豊田恭子著 筑摩選書 1760円 2022年12月9日 『闘う図書館』 豊田恭子著 筑摩選書 1760円 地域の交流促進や治安改善にまで貢献している米国の図書館。日本と異なるスケールの活動を専門家が解説した。図書館界が団結して政府と交渉し、存在価値を認めさせて予算を獲得。コンピューター化を進め、ソーシャルワーカーを図書館に置き住民の悩みを聞くなど先進的な取り組みも多数実施している。文化組織への税金投入を否定するトランプ大統領にも臆せずロビー活動を展開、逆に予算増額を勝ち取った。題名通りの闘い続ける姿勢に敬服。(W) 週刊エコノミスト2022年12月20日号掲載 『闘う図書館』 豊田恭子著 筑摩選書 1760円 次の記事 中国で“剰男”“剰女”が生み出される事情を解読 菱田雅晴 文字サイズ 小中大 印刷