デリーの冬恒例の大気汚染で車両走行禁止スタート 久保亮子
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冬の到来でデリー政府が大気汚染対策に手を焼いている。首都ニューデリーのあるインド北部は11~2月に最低気温が1桁前半にまで下がり、暖を取るためのたき火や来季に向けた田畑の野焼きが増え、一気に大気汚染が悪化する。
中央政府は大気質指数(AQI)を基に汚染状況を「良い」から「深刻」の6段階に区分し、四つのステージから成る行動基準を策定している。各州政府はこれにならって対策を打ち出すことになっている。
デリーでは11月3日、AQI(午前8時時点)が458と「深刻」を記録。ただちに排ガス抑制に向けた車両の走行禁止を打ち出した。対象となったのはインド独自の排ガス基準「バーラト・ステージ(BS)4」以下のディーゼル車両。緊急車両などを除き、乗用車、商用車とも規制され、物資の輸送や市民の足に混乱をきたした。
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週刊エコノミスト
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