教養・歴史書評

『近代日本の「知」を考える。』 宇野重規著 ミネルヴァ書房 2420円

『近代日本の「知」を考える。』 宇野重規著 ミネルヴァ書房 2420円

 新京都学派の梅棹忠夫に桑原武夫、上山春平、梅原猛。時代が下って京都市生まれの村上春樹に、徳島県に古民家を購入したアレックス・カー。本書は、西日本にゆかりのある29人の知識人から、タイトルにあるように近代日本の「知」のありようを学び直そうという試みだ。その核心にあるポイントは、これまで多くの知性史が東京中心で描かれてきたことに対するアンチテーゼである。本書を通していったい何が見えてくるか。新しい知性の日本地図が読める。(K)


週刊エコノミスト2023年2月21日号掲載

『近代日本の「知」を考える。』 宇野重規著 ミネルヴァ書房 2420円

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