米中関係の悪化で米長期金利は上昇 市岡繁男
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昨年秋以降、低下していた米長期金利は1月下旬から再び上昇し始めた。市場のコンセンサスが、年内の利下げは時期尚早という見方に変わったからだ。だが、それよりも市場はウクライナ戦争を巡る米中関係の悪化をみて、中国の米国債放出を恐れているのではないか。
今年1月27日、オランダの公共放送NOSは、中国企業がオランダ製の半導体をロシアの武器産業に納入とスクープした。制裁をかいくぐって取引を行っているというのだ。2月17日のミュンヘン安全保障会議では、ブリンケン米国務長官が中国に対し、「ロシアの侵略…
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週刊エコノミスト
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