「日本の景気が底堅い」は金利抑制策が生んだ幻想だ 市岡繁男
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昨秋以降、低下していた米長期金利は今年1月下旬から再び上昇し始めた。雇用の増加で利下げ時期が遠のいたからだという。つまり市場は、景気拡大はまだ続き、物価上昇は当面、収束しないと見ている。
だがインフレはともかく、内外の各種指標は先行きの景気後退を示唆している。例えば、米市中銀行では1948年以来、初めて預金が流出する異変が起きており、銀行は預金金利の引き上げを余儀なくされている。日本でも、昨年第4四半期の法人企業統計の経常利益は8期ぶりに減少し、1月の鉱工業生産も海外の減速で前月比4…
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週刊エコノミスト
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