台湾の対インド輸出額が2年連続過去最多 井上雄介
有料記事
台湾経済省は3月15日、台湾の対インド輸出額が2021年と22年の2年連続で過去最多を更新、23年1〜2月も、前年同期比43.5%で高く伸びたと発表した。品目別では今年、電子部品が化学製品に代わり首位に躍り出た。
インド向け輸出品のうち、電子部品のシェアは22年に17.5%に急上昇。23年1〜2月はさらに拡大して34.2%と、各品目中トップとなった。同省によれば、インドでの半導体の需要拡大のほか、台湾IT産業の、中国本土からの移転が背景にある。
移転は米中貿易摩擦激化で加速した。米紙によると、EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海精密工業は、米アップルのアイフォーンのインドでの組み立て個数を、24年は現在の3.3倍に拡大する計画だ。同業の和碩聯合科技(ペガトロン)は第2工場の建設計画がある。
残り223文字(全文581文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める