新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 ワールドウオッチ

インド最高裁がサハラGに預金800億円の返済命令 中島敬二

サハラ・グループの創業者スブラタ・ロイ氏(2013年撮影)Bloomberg
サハラ・グループの創業者スブラタ・ロイ氏(2013年撮影)Bloomberg

 インドの最高裁判所は3月29日、サハラ・グループがインド証券取引委員会(SEBI)に預け入れた2498億ルピー(約4000億円)のうち500億ルピー(800億円)を預金者への返済に充てるよう求める中央政府の申請を許可した。2000万人以上に、9カ月以内に返済される。これにより、約10年間にわたった政府と巨大コングロマリットの係争に決着の道筋が見えてきた。

 サハラは1978年に3人のスタッフと「テーブルと2脚の椅子」でスタートした。現在は12万人の従業員を持ち、投資信託や保険などの金融サービスや衛星通信、報道、娯楽、不動産、繊維など幅広い事業に手を広げている。創業者のスブラタ・ロイ氏が株式100%を持つ非上場会社である。2009年に3000万人から巨額の資金を不正に集めた容疑で、ロイ氏は14年に逮捕された。2年間の刑務所暮らしの後、現在仮釈放中だ。

残り201文字(全文580文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事