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週刊エコノミスト Online 書評

『世界中から人が押し寄せる小さな村』 島村菜津著 光文社 2090円

『世界中から人が押し寄せる小さな村』 島村菜津著 光文社 2090円

 少子高齢化や生活様式の変化で空き家が増えているイタリア。その対策として各地で展開されている、集落の空き家を宿泊施設として再生し地域全体を活性化する試み「アルベルゴ・ディフーゾ」を、イタリアに通じたノンフィクション作家が紹介。インスタ映えとは対極の素朴で伝統的な地域の姿を残し、訪問者が自然や農村の暮らしを楽しめる環境を実現。国外からも人が訪れるようになった。副題通り、日本にとって大いに参考となる観光哲学だ。(W)


週刊エコノミスト2023年5月16日号掲載

『世界中から人が押し寄せる小さな村』 島村菜津著 光文社 2090円

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