週刊エコノミスト Online 書評 『電力危機』 宇佐美典也著 星海社新書 1375円 2023年5月2日 『電力危機』 宇佐美典也著 星海社新書 1375円 電気代が高騰する中、日本の電力事情は今後どうなるのか。元経済産業省官僚で再生可能エネルギーのコンサルティングを担う著者が展望する。基礎的知識として日本の電力業界通史を紹介し、政府の電力小売り全面自由化が機能せず供給不安を生んでいる実態にも切り込む。発電用LNG(液化天然ガス)確保のためロシアとは関係を継続しつつ、対抗するための交渉材料を持つべきなどと大胆に提案。全編で冷静な分析が光る貴重な入門書だ。(W) 週刊エコノミスト2023年5月16日号掲載 『電力危機』 宇佐美典也著 星海社新書 1375円 前の記事 『どんがら トヨタエンジニアの反骨』 清武英利著 講談社 1980円 次の記事 4月13日~4月19日(ビジネス/新書) 文字サイズ 小中大 印刷