カリフォルニア 変わるバイオ企業の資金集め 二村晶子
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“コロナ特需”後、資金不足に陥り、倒産を迫られるバイオ企業が急増する中、シリコンバレーバンクの破綻など、バイオ業界に悪いニュースが絶えない。シリコンバレーでも、超優良とされるベンチャーキャピタルの投資先が突然閉鎖を発表する異例な現象も起きている。一方、堅実で良質な“ネタ”があるベンチャーは、資金調達に成功し、ひときわ目立つ。
そんな中、抗がん抗体医薬ベンチャー「トール・バイオセラピューティクス」が4月13日、1億5800万ドルの大型資金調達に成功と発表し、話題だ。成功の理由は、過去に調達した資金で進めてきた三つの抗がん剤研究開発の進捗(しんちょく)が順調で臨床試験間近で、資金の使い方が効果的との定評があるからだ。
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週刊エコノミスト
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