国際・政治ワールドウオッチ

オーストラリア憲法に先住民の地位を明記へ 守屋太郎

アボリジニに謝罪し、議会に招いた代表者を抱き締めるラッド首相(中央)=2008年 Bloomberg
アボリジニに謝罪し、議会に招いた代表者を抱き締めるラッド首相(中央)=2008年 Bloomberg

 豪与党労働党は4月、先住民「アボリジニ・トレス海峡島しょ民」の地位を憲法に定める法案を上程した。草案では▽先住民が「最初の豪州人」であること▽先住民の声を国政に反映させる機関「ボイス」の新設──を憲法に明記する。与党と一部野党の賛成多数で可決する公算が高く、年末までに国民投票の実施を目指す。

 先住民は18世紀の英植民地建設以降、虐殺や免疫のない欧州由来の疫病で激減し、現在の人口は全体の3.8%。1901年の建国後も先住民の子供の強制隔離政策などで…

残り340文字(全文566文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事