教養・歴史書評

『教養としての財政問題』 島澤諭著 ウェッジ 1980円

『教養としての財政問題』 島澤諭著 ウェッジ 1980円

 かつて経済企画庁(現内閣府)で経済政策に関わった著者が、日本で横行する「バラマキ政治」や受益ばかりを求める「クレクレ民主主義」に警鐘を鳴らす。国の歳出・歳入構造が維持され、消費税率も現状通りだとすると、今の0歳児が生涯に所得で税金や社会保険料を負担する率は25%超と、現在の60代の2倍に達するなど、驚きの試算を公表。膨張する負担から若者と子どもたちを救うため、スリムで効率的な社会保障制度への変革を提言する。(W)


週刊エコノミスト2023年8月1日号掲載

『教養としての財政問題』 島澤諭著 ウェッジ 1980円

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