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日本株のバフェット指数がバブル期を上回った 市岡繁男

 今年6月上旬以降、日本株の高騰に拍車が掛かっている。日銀マネーの増加がその主因だ。そもそも2013年以降の株高は、黒田日銀の「量的緩和マネー」に支えられたマジックに過ぎない。「株価÷日銀当座預金残高」が横ばいとなっていることはその証左だ(図1)。要は日銀が国債購入額を増やせば株高になるが、手を緩めれば株安になってしまうのだ。そんな際限もない資金供給を続ける間に、日本株のバフェット指数(株式時価総額÷名目国内総生産)は1989年バブル期のピークを抜いてしまった(図2)。

 日銀は、長期金利の維持を目的とするイールドカーブ・コントロール(YCC)に基づき、長期国債を買い続けている。だがYCCに固執すると総資産は拡大する一方だ。

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