教養・歴史書評

『女性不況サバイバル』 竹信三恵子著 岩波新書 1100円

『女性不況サバイバル』 竹信三恵子著 岩波新書 1100円

 コロナ禍はあらゆる人を直撃したが、とりわけ女性に厳しかった。元来が非正規雇用の割合が高い女性は店舗の休業などで失業や収入激減の憂き目に遭いやすく、そこに学校の一斉休校で子育てに追われ、働きに出ることが困難になった。日本社会ではまだ「夫や男性に養ってもらえるはず」とする「夫セーフティーネット」の考えが支配的なことも女性には苦しみの原因になった。本書はこうした状況を冷静に分析し、今後どう乗り切るかを考察する。(S)


週刊エコノミスト2023年8月15・22日合併号掲載

『女性不況サバイバル』 竹信三恵子著 岩波新書 1100円

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