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経済・企業 EV

スクープ:中国が日本と開発の次世代充電規格「チャオジ」を承認 最大900kWhで充電可能

中国ではEVやPHVなどのNEV(新エネルギー車)が急速に普及している(今年4月の上海自動車ショー) Bloomberg
中国ではEVやPHVなどのNEV(新エネルギー車)が急速に普及している(今年4月の上海自動車ショー) Bloomberg

 中国が日本と共同開発した電気自動車(EV)の次世代充電規格を国家規格として承認したことが9月14日までに明らかになった。新規格の名称は「Chaoji(チャオジ)」で最大900kWhと、現行の日本のチャデモ規格(最大150kWh)、中国のGB/T規格(同125kWh)の6倍以上のスピードで充電が可能だ。充電口の変換アダプターを使えば、日中の現規格とも互換性があるのが特徴だ。

 チャオジは、日本のチャデモ協議会と中国の中国電力企業連合会(CEC、日本の電気事業連合会に相当)が共同開発し、今回、中国が正式に国家規格として承認した。まずは、大容量の電池を搭載するEVバスやEVトラックなど商用車での採用を推進し、その後、乗用EVでの普及を図っていく考えだ。

 中国の自動車市場は2022年の販売台数が2686万台と世界最大。EVとプラグインハイブリッド車(PHV)からなる新エネルギー車(NEV)の販売台数も689万台で、世界で最も多い。現在、北米では、米テスラが開発した「NACS」と呼ばれる充電規格を、米GMやフォード、日本のホンダや日産自動車のほか、独自動車メーカーなどが採用する動きが強まっている。しかし、世界最大市場の中国がチャオジ規格を採用したことで、世界的なEV充電規格の標準化競争に影響を与える可能性も出ている。

(編集部)

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