仕事しやすいのでラフな服装で出社すると、冷ややかな視線を浴びます/186
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Q 仕事しやすいのでラフな服装で出社すると、冷ややかな視線を浴びます コロナ禍以降、テレワーク(在宅勤務)が増え、楽な服装を好むようになりました。職場では特に決まりはないのですが、周囲はもっとカチッとした格好をしたらと言わんばかりに、けげんな顔をしています。仕事がしやすければそれでいいと思うのですが。(企画職・30代女性)
A 既成概念に縛られないカーニバル性潜む自由な服装で、生産性アップを
最近は働き方の多様化に伴い、職場における服装の自由度も高まっています。しかし、それでもまだカチッとした格好をするのが、暗黙の了解であるように感じます。“カチッと”というのが何を指すのかは議論があると思いますが、一つ言えるのは体を締め付けるタイトな服装だという点です。
だからカチッとと表現するのでしょう。ロシアの哲学者ミハイル・バフチンによると、そういう身体のあり方に対する決めつけは、よくないということになります。それは彼が「古典的身体」とも呼ぶ身体を閉じ込める発想にほかなりません。
これに対してバフチンは、「グロテスクな身体」という問題提起を行いました。これは、彼が唱えるグロテスク・リアリズムという美的概念に基づく身体のあり方で、いわば人間の本来の肉体に素直な、絶えざる生成の状態にある身体だといいます。
身体の自由に合う服装
身体には凹凸があり、それは人によって異なるどころか、変化もしていくもので…
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週刊エコノミスト
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