教養・歴史闘論席

それは21年前、ボストンで始まった 片山杜秀

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

 きっかけは米国だった。2002年1月、『ボストン・グローブ』紙が、長年にわたって隠されてきた犯罪行為の報道に踏み切った。カトリック教会のボストン教区に属するジョン・ゲーガン神父が、教会に集う信者の少年に性的虐待を加えてきたという。被害者は明らかなだけで約130人!

 神父の行動を告発した信者も過去にいた。でも、教会は彼を野放しにしてきたという。

 キリスト教の中でも、ローマ教皇を頂点とするカトリック教会あるところには似たような話は多いのだ。

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