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経済・企業 EV普及

俳優のんさんも「これは便利!」 EV充電サービスのエネチェンジ、アプリでガソリン代との料金比較

エネチェンジの城口洋平CEOと俳優ののんさん
エネチェンジの城口洋平CEOと俳優ののんさん

 電気自動車(EV)の充電サービスを提供するエネチェンジは12月6日、同社のスマホ向けアプリに、充電料金とガソリン代金を比較する機能を追加したと発表した。ガソリン価格の高止まりが続く中、充電したEVと同等の大きさのガソリン車に給油した場合のガソリン代を表示することで、EVのランニングコストの低さを実感してもらい、EVの普及を促すのが狙いだ。

 6日の会見には、同社の新テレビCMに出演する俳優・アーチストの、のんさんも登場。会場に置かれたEVの模型で、新アプリを使った充電を体験した。のんさんは「従来だと、990円の充電代が高いのか安いのかが分からなかった。しかし、このアプリではガソリン代に比べて、1100円安いことがすぐに分かる。また、広い駐車場だとどこに充電器があるのか見つけるのが大変。こういうふうにアプリでユーザーの口コミが分かるのは便利だと思う」と話していた。

EVの模型を使って充電を体験するのんさん
EVの模型を使って充電を体験するのんさん

 ユーザーは、あらかじめ充電をするEVの車種をアプリに登録。アプリでは登録されたEVに車格や出力が相当するガソリン車を選び、充電で走行可能になった距離をガソリン車で走る場合に必要なガソリン量を算出し、充電料金とガソリン代を比較する仕組みだ。

 例えば、米テスラのセダン「モデル3 RWD」を出力6キロワット時の充電器で3時間充電した場合、充電量は18キロワット時で、142キロが走行可能となり、代金は990円となる。これに相当するガソリン車の燃費を1リットル=12キロ、ガソリンの平均小売価格を1リットル=175.5円とすると、142キロを走行するためのガソリン代は2070円となり、ユーザーは差し引きの1080円の節約を実感できるという。

ユーザーにポイント還元も

 アプリには、EV38車種の80グレードが登録されている。6日の発表会に登壇したエネチェンジの城口洋平CEOは「日本では月間の乗用車の走行距離は平均800キロと言われている。ガソリン車の場合、800キロを走るには、ガソリン67リットルが必要で、月1万1500円掛かる。それが、テスラのモデル3だと充電代が5500円で済む。EVに乗ることは地球にやさしいだけでなく、財布にも優しいことをより多くの人に実感してもらうことが、今後、EVが普及していくための起爆剤になるのではないか」と説明した。

「充電代の安さが一目でわかって便利」(俳優ののんさん)
「充電代の安さが一目でわかって便利」(俳優ののんさん)

 同時に、全国の充電拠点情報の提供に協力してくれたユーザーに、ポイントを還元する「エネチェンジEVサポーターズ」サービスを開始することも発表した。アプリを使って、スマホから充電拠点の写真やコメントを送信したユーザーには、その貢献度に応じて、スパバッグなどのオリジナルグッズと交換が可能なポイントを付与する。例えば、他社や自治体などの充電スポットでも、その写真とコメントを送信すれば3ポイント、同様にアプリに未登録の充電スポットの情報提供すれば3ポイントを贈る。

(稲留正英・編集部)

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