新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 ワールドウオッチ

スイス2大銀行の再編劇は静かに閉幕 竹上嗣郎

UBSとCSのビルの並ぶ姿が、当たり前でなくなる日も遠くないだろう 筆者撮影
UBSとCSのビルの並ぶ姿が、当たり前でなくなる日も遠くないだろう 筆者撮影

 今年の3月19日は日曜日にもかかわらず、スイスの金融市場に世界の注目が集まった。UBSによるクレディ・スイス(CS)の買収が発表されたのだ。直前にはCSの財務内容に懸念を持った投資家の売りが重なり、株価は急落。当時、米国では銀行の破綻が相次いでいたことから、スイス国立銀行(中央銀行)などは「CSはスイスの金融市場の直接的なリスクにはならない」との声明を出し、市場をけん制していた。

 どちらかといえば、CSは投機的で「リスクを取る銀行」として財務内容の脆弱(ぜいじゃく)性が指摘されていた。だが、政府主導で一気に買収に進むと見ていた関係者は多くなかっただろう。

残り279文字(全文560文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事