週刊エコノミスト Online 書評 『自動車の世界史』 鈴木均著 中公新書 1056円 2024年2月2日 『自動車の世界史』 鈴木均著 中公新書 1056円 19世紀末に欧州で誕生してから100年以上の自動車の歴史を丹念に解説。米国のフォードが大量生産を実現したことによる開発・販売競争の激化、戦後日本の復興をけん引した自動車産業の成長と貿易摩擦、中国の台頭、EV(電気自動車)と自動運転の展望など主要なテーマをぎゅっと凝縮、網羅していて非常に分かりやすい。先進国を追うインドやウクライナ侵攻で経済制裁を受けるロシアの自動車産業にも触れるなど、カバー範囲が広いのも魅力。(W) 週刊エコノミスト2024年2月13日号掲載 『自動車の世界史』 鈴木均著 中公新書 1056円 前の記事 『家を失う人々』 マシュー・デスモンド著 海と月社 2860円 次の記事 『消えた核科学者』 渡辺周著 岩波書店 2200円 文字サイズ 小中大 印刷