新聞から言葉をえぐる(1月3日~1月18日)
「市内の6000世帯のうち、9割が全壊またはほぼ全壊だ」=1月3日付『毎日新聞』
1日午後、石川県能登地方を震源とする地震があり、甚大な被害が出た。珠洲市の泉谷満寿裕(ますひろ)市長が県の災害対策本部会議にオンラインで出席して。
「滑走路への進入許可を得た上で、滑走路内に進入した」=4日付『朝日新聞』
羽田空港のC滑走路で、日本航空(JAL)の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突し火災が発生。海保機に搭乗していた5人が死亡した。脱出した機長が事故直後の海保への報告で。管制官の指示を誤認した可能性がある。
「篠山さんとの出会いがなければ今の私はありません。あのくりくりした茶目(ちゃめ)っ気あふれる瞳と、笑顔で周りを明るく照らす方でした」=6日付『読売新聞』
ヌードから都市景観まで、巧みな演出と構成で被写体を撮り続けた写真家、篠山紀信さんが83歳で死去した。篠山さんが撮影した雑誌の表紙がデビューのきっかけとなった俳優の宮崎美子さんが。
「悔しい。申し訳ない。やることはやったが、想定外が続き、どうすることもできなかった」=7日付『毎日新聞』
能登半島地震による火災で石川県輪島市の観光名所「朝市通り」一帯が壊滅したことについて、地元消防団長の川端卓さん(70)が。断水やがれきで延焼を止められなかったという。
「FW、バックス、共に最後の最後まで粘ってくれた。良いDNAを作ってくれた」=8日付『毎日新聞』
全国高校ラグビー決勝で、桐蔭学園(神奈川)が連覇を狙った東福岡とのAシード対決を8─5で制し、3大会ぶり通算4回目の優勝を果たした。終盤の猛攻をしのいだディフェンス力について藤原秀之監督が。
「事実無根なので闘いまーす」=9日付『朝日新聞』
吉本興業は、「ダウンタウン」の松本人志さん=写真=が当面の間、芸能活動を休止すると発表した。松本さんは週刊文春で女性との性的行為をめぐる記事が掲載されており、記事に関する裁判に注力すると申し入れがあったという。松本さんがX(ツイッター)で。
「(米軍の)最高司令官も知らない状態がこれほど長く続くのは、あるべき姿ではない。大統領もそう理解している」=10日付『読売新聞』夕刊
オースティン米国防長官が前立腺がんの手術後に合併症を発症し1月1日に再入院したが、バイデン大統領には4日まで入院が報告されず、がんの手術や合併症の状況も9日まで知らされなかった。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官が記者会見で。
「非常にわかりやすいのは派閥の解消だ。スタートラインとして進めていく必要がある」=12日付『日経新聞』
自民党は、派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件を受けて新設した「政治刷新本部」の初会合を党本部で開いた。最高顧問を務める無派閥の菅義偉前首相が。
「台湾の人々は行動をもって、外部勢力に抵抗することに成功した」=14日付『読売新聞』
台湾総統選で与党・民進党の頼清徳(らいせいとく)副総統(64)が初当選した。頼氏が演説で中国を念頭に。
「寒かったね。怖かったね。すぐに助けてあげられず、ごめんね」=15日付『毎日新聞』
能登半島地震で妻と3人の子供を亡くした大間(おおま)圭介さん(42)が、4人の葬儀で声を震わせて。
「経営体制を見直していくべきと考えている。ダイハツの新しい事業をリードすべき体制を提案する」=17日付『日経新聞』
ダイハツ工業が「型式指定」の認証申請をめぐり不正をしていた問題で、国土交通省は3車種の型式指定を取り消す方針を発表した。ダイハツの親会社であるトヨタ自動車の佐藤恒治社長が記者団に。
「我が国の民族の歴史から『統一』『和解』『同族』という概念自体を完全に除かなければならない」=17日付『毎日新聞』
北朝鮮の最高人民会議(国会)が開かれ、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が施政演説で、憲法を改正して韓国を「第一の敵対国」と位置づける方針を示して。
「安全とサービスが私のキャリアそのもの。常にお客様のことを一番に思って運航を積み重ねていきたい」=18日付『朝日新聞』
日本航空(JAL)は、取締役専務執行役員の鳥取三津子氏(59)=写真=が社長に昇格する人事を発表した。客室乗務員(CA)出身、女性のトップはいずれもJALで初めて。鳥取氏が会見で。
週刊エコノミスト2024年2月6日号掲載
新聞から言葉をえぐる(1月3日~1月18日)