今シーズンの年末年始はハルビン観光ブーム 河野円洋
有料記事
中国で「新年」に当たるのは一般には春節(旧正月、2月10日)だが、この年末年始では週末と合わせて12月31日~1月2日が「正月休み」となり、大勢の人が帰省や旅行に繰り出した。
中国当局によると、この期間の国内旅行者数は1億3500万人、旅行収入は797億3000万元(約1兆6500億円)。19年比でそれぞれ9.4%増、5.6%増にとどまり、「コロナ後」初の正月休みは力強い回復までには至らなかった。
一方、個別には大きく盛り上がった都市もある。その代表が黒竜江省ハルビン市だ。街中でペガサスの仮装をした馬を歩かせたり、少数民族が民族衣装でトナカイを引き連れたりするイベントのほか、夜に写真撮影しやすいようドローンで「人工の月」を作り出すといったサービスがネットでバズり、正月休みでの同市の旅行者数は約305万人、旅行収入は約60億元(約1240億円)といずれも過去最高となった。
残り164文字(全文555文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める