サウジが経済多角化で鉱山開発に積極投資 日本とも供給網強靱化で協力 鹿川裕翔
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サウジアラビアは、国家戦略「ビジョン2030」に基づき経済の多角化を進めている。高い需要を見込み、最近注力しているのがリンや銅などを含む鉱物資源分野だ。
1月には首都リヤドで「Future Minerals Forum 2024」を開催。国内の鉱物埋蔵価値を2.5兆米ドルとし開発活動推進プログラムを発表した。ブラジル資源大手ヴァーレ傘下の鉱物企業への出資を決めた。パキスタンの銅鉱山開発への参画可能性も報じられた。
鉱物資源の確保は日本にとっても重要な課題だ。経済産業省は「重要鉱物に係る安定供給確保を図るための取組方針」を策定。昨年12月の日サウジ・エネルギー協議では、重要鉱物供給網の強靱(きょうじん)化に向けた取り組みが確認された。さらに、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、サウジの産業・鉱物資源省、政府系鉱物企業と、第三国での協調投資などに向けた協力枠組みを発表。両国の新しい協働の可能性が開…
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週刊エコノミスト
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