国際・政治ワールドウオッチ

ミャンマーの若者に日本熱 背景に社会情勢の混乱と徴兵制施行 丹下詩織

テキストを音読しながら、熱心に日本語を学ぶ(NNA撮影)
テキストを音読しながら、熱心に日本語を学ぶ(NNA撮影)

 ミャンマーでは日本での就労を希望し、日本語を学ぶ学生が急増している。2023年には年間20万人が日本語能力試験を受験した。

 ヤンゴンの日本語学校「夢行き」では、19年の開校以来、在留資格「技能実習」や「特定技能」を取得した合計395人を日本に送り出してきた。一から日本語を学ぶコースには常時600人以上が在籍。語学に加えて、介護や外食、農業など職業知識を身につける授業も開講されている。

 山登りが趣味で、「富士山に登ってみたい」と話すラインミンテッさん(24)は23年5月に夢行きに入学。週5日の授業のほか、一日3時間の自習を積んで会話能力を磨き、岐阜県の弁当工場の面接に合格した。日本の生活で不安なことは「ごみを分別し、決まった曜日に捨てられるか」。ミャンマーでは基本的に分別の仕組みがない。こうした日本での生活知識を身につけるため、夢行きでは電車やエレベーターの乗り方なども指導する…

残り155文字(全文549文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事