世界のエンタメ制作拠点を目指すモルドバ 高崎早和香
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ウクライナに隣接するモルドバは、親欧米路線を加速させロシアとの関係が緊迫している。だが、発展を見据え動く企業もある。
IT分野で動きが顕著だ。政府は2018年に「イノベーション・テクノロジー・パーク」を開設。通常、企業には法人所得税など各種の税金がかかるが、入居企業には売上高の7%とする単一税を導入するなど優遇措置を設ける。実際の建物はなくバーチャル上のもので所在地が国内どこであっても入居できる。
クリエーティブ産業関連の企業も多く入居する。ソニーグループ傘下でアニメのネット配信大手の米クランチロールもその一社。首都キシナウで約200人を雇用し、ゲームやアニメーション制作などを手掛ける。国際的に評価の高い企業も育っており、欧米の大手映画スタジオやゲーム会社からの制作請負数は着実に増加している。
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