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週刊エコノミスト Online 書評

ネット時代の子どものメンタルに警鐘鳴らす本が米でベストセラーに 冷泉彰彦

 日本で子どものスマホ依存やネットいじめが社会問題化しているが、アメリカでも近年は大きな問題とされ、この問題に関して厳しく警鐘を鳴らす書が、ベストセラーになっている。NYU(ニューヨーク大学)のスターン・ビジネススクールのジョナサン・ハイト教授による『不安の世代 子供時代の大規模なネット化がメンタルヘルスを深刻化させる(“The Anxious Generation: How the Great Rewiring of Childhood Is Causing an Epidemic of Mental Illness”)』がそれで、3月末の発刊と同時にアマゾンの「最も売れた本」の1位に躍り出た。

 ハイト教授は、「遊び」によって子どもが発育するという時代は既に終わっており、SNSなどのネットによる人間関係が代わりに蔓延(まんえん)していると指摘。このことが、俗に言うZ世代が抱えている大規模なメンタルヘルス障害の原因だとしている。

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