新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 グラフの声を聞く

円安で広がる日米の賃金格差 市岡繁男

 厚生労働省の毎月勤労統計は、5人以上の事業所の労働者数と現金給与総額、労働時間を発表する。そのデータから労働者の平均時給を算出すると2434円(12カ月移動平均)となる(図1)。1994年初は2211円だったので、この30年間で10%しか増えていない。

 この間、消費者物価指数(帰属家賃を除く)は13.7%上昇したので、実質賃金はその分だけ目減りする。事実、実質賃金指数は2022年4月から24カ月連続で前年を下回り、97年3月の12カ月移動平均時ピークから17%も減少した。しかも毎日、費消す…

残り372文字(全文620文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事