国際・政治 闘論席

献金せずパー券も買わない人の話は聞く必要がないと考えるのが自民党政治 古賀茂明

撮影 平川義之
撮影 平川義之

古賀茂明の闘論席

 5月1日、水俣病の患者らの8団体と伊藤信太郎環境相の懇談が催された。その際、進行役を務めた環境省の役人が、団体側代表者らの発言の途中でマイクを取り上げたり、音を切ったりしたことが厳しい批判にさらされた。

 1人3分という短い時間設定もひどいが、少しの超過でも故意に話を遮り、マイクの音を切った上に、それを批判されても、「不手際だった」と見え透いたうそをついた環境省の役人の傲慢さには、誰もが怒りに震えたであろう。それをとがめもせず席を立った環境相の冷血漢ぶりも超弩級(ちょうどきゅう)だった。

 結局、環境相とこの官僚は患者たちへの謝罪に追い込まれたが、謝って済む話ではない。

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