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発足10年のモディ政権 下院選の勝利確実でも野党への攻撃緩めず 中島敬二

支持者にあいさつするモディ首相=5月13日、ウッタルプラデシュ州バラナシで(Bloomberg)
支持者にあいさつするモディ首相=5月13日、ウッタルプラデシュ州バラナシで(Bloomberg)

 現在下院総選挙の投票中である。有権者は約9億7000万人、投票は州や地域ごとに4月19日から6月1日まで7回に分けて実施し、6月4日に一斉開票する。モディ首相の率いるインド人民党(BJP)は、今回も勝利が確実視されている。国民会議派(コングレス党)は2014年の総選挙でBJPに敗れ、19年も543議席のうち51議席にとどまった。

 BJPは野党勢力の減退に手を緩めない。昨年3月、コングレス党の実質的党首のラフル・ガンジー氏が有罪判決を受け、議員資格停止となった。同氏が19年の総選挙の演説で「どうして泥棒は皆モディという名前なのか」と発言したことを「モディ姓の人々への名誉毀損(きそん)」に当たると地裁が判断した(その後最高裁で判決は無効)。今年3月には、モディ政権を厳しく批判する庶民党(AAP)党首でデリー州のケジリワル首相…

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