週刊エコノミスト Online 書評

『大適応の始めかた』 モーガン・フィリップス著 みすず書房 3300円

『大適応の始めかた』 モーガン・フィリップス著 みすず書房 3300円

 気候変動対策といえば、温室効果ガス排出量の削減をまず思い浮かべるが、あまり知られていない対策がもう一つあるという。それが、防災インフラの設置や農作物の転換など、気候変動に備えた改変のことで、これを「気候変動適応」あるいは「適応」という。環境慈善団体のディレクターを務める著者による本書は、「適応」の方針をめぐって社会的議論がほとんど起きていない現状に向け、リテラシーと主体性の獲得をうながす入門書として読むことができる。(K)


週刊エコノミスト2024年8月27日・9月3日合併号掲載

『大適応の始めかた』 モーガン・フィリップス著 みすず書房 3300円

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