新聞から言葉をえぐる(7月19日~7月25日)
「みんなが遺(のこ)してくれた志を胸に、作品をつくり続けます」=7月19日付『朝日新聞』
36人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件の発生から18日で5年となった。現場の第1スタジオ跡地(京都市伏見区)で営まれた追悼式で八田英明社長=写真=が。
「私は自分が歩んだ道を決して忘れない副大統領になる」=19日付『毎日新聞』
米大統領選に向けた共和党全国大会で、副大統領候補に指名されたJ・D・バンス連邦上院議員が受諾演説を行い、「ラストベルト(さびついた工業地帯)」の貧困家庭に育った自身の生い立ちに言及しながら。
「我々の社会の分断を癒やさなければならない。私は半分でなく、全ての米国民のために立候補する」=19日付『読売新聞』夕刊
共和党全国大会の最終日、大統領候補に指名されたドナルド・トランプ前大統領が受諾演説で、米社会に団結を呼びかけて。ただ、演説後半では従来通りバイデン政権を攻撃した。
「攻めと守りのバランスが崩れつつあることを認識できなかった」=20日付『毎日新聞』
傘下の銀行と証券会社が取引先企業の非公開情報を無断で共有していた問題などをめぐり、三菱UFJフィナンシャル・グループは計20人超の役員を処分した。記者会見で三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取が。
「私にしっかり報告するのが文民統制の要諦だ。要諦が守られていない恐れがあれば、由々しきことだ」=20日付『毎日新聞』
海上自衛隊の潜水手当不正受給問題をめぐり、木原稔防衛相が19日の会見で、海自元隊員に逮捕者が出ていたことを18日夜に報告を受けるまで把握していなかったことを明らかにして。
「許されることではない」「置かれた立場の重圧と日々戦っていた」=20日付『朝日新聞』
日本体操協会は、パリ・オリンピックの女子日本代表主将、宮田笙子(しょうこ)選手(19)=順天堂大=が出場を辞退したと発表した。宮田選手は協会の調査に喫煙と飲酒を認めたという。会見で、日本代表の原田睦巳コーチが。
「ワインをちょっとまだ私は飲んでいないので、ぜひまた」=20日付『朝日新聞』
兵庫県の斎藤元彦知事=写真=がパワーハラスメントなどの疑惑を告発された問題で、県議会の調査特別委員会(百条委)は、7月に死亡した元県西播磨県民局長が残した陳述書と音声データを調査資料として採用した。公開された音声データの中で斎藤知事が、出張先の同県上郡(かみごおり)町で特産のワインについて。
「影響を受けたすべての人に謝罪する。事態の深刻さを理解している」=20日付『毎日新聞』夕刊
米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を搭載したパソコンで大規模な不具合が発生した。米セキュリティー会社クラウドストライクのジョージ・カーツ最高経営責任者(CEO)が、米NBCテレビに出演し謝罪して。
「私が選挙戦から退き、残りの任期を大統領としての職務を全うすることに専念するのが、党にとっても国にとっても最善の利益になると考えている」=23日付『日経新聞』
米民主党のジョー・バイデン大統領(81)がX(ツイッター)への投稿で、再選を目指す大統領選からの撤退を表明して。後任にはカマラ・ハリス副大統領を推薦した。
「過去数十年で最も重大な失敗だった」=23日付『読売新聞』夕刊
トランプ前米大統領が銃撃された事件をめぐり、大統領警護隊のキンバリー・チートル長官が下院監視・説明責任委員会の公聴会に出席し、警備態勢の不備を認めて。チートル氏はその後引責辞任した。
「職務を通じて私はあらゆる種類の犯罪者と対峙(たいじ)してきた」「ドナルド・トランプのような人間を知り尽くしている」=25日付『日経新聞』
米大統領選に向けハリス副大統領が民主党の候補指名を確実にした。ハリス氏が中西部ウィスコンシン州での演説で、元検察官という自身の経歴に触れながら、トランプ前大統領が一部の事件で有罪評決を受けたことを強調して。
「検察庁を敵視するのは反社(反社会的勢力)や」=25日付『読売新聞』
東京地検特捜部検事による違法な取り調べで精神的苦痛を受けたとして、太陽光発電関連会社「テクノシステム」社長の生田尚之被告が、国に1100万円の賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。訴状によると、生田被告は黙秘したが、検事は脅すような言動を続けたという。
週刊エコノミスト2024年8月13・20日合併号掲載
新聞から言葉をえぐる(7月19日~7月25日)