『アテンション・エコノミーのジレンマ』 山本龍彦著 KADOKAWA 2970円
『アテンション・エコノミーのジレンマ』 山本龍彦著 KADOKAWA 2970円
「アテンション・エコノミー(関心経済)」とは、ユーチューブやTikTokといったプラットフォーム企業を分析する際に使われる概念。これらの企業は、サイトの閲覧数や滞在時間といったデータを広告主に売って利益を得ている。憲法学者の著者はこの現状を「関心の奪い合い」と規定し、憲法21条の「知る権利」に照らして人々の自律的・主体的な情報摂取を阻害するものと捉える。そして脱却の突破口を探るべく、社会学者ら各分野の8人の専門家と対論を展開する。(K)
週刊エコノミスト2024年9月17日号掲載
『アテンション・エコノミーのジレンマ』 山本龍彦著 KADOKAWA 2970円