『中国共産党vsフェミニズム』 中澤穣(みのる)著 ちくま新書 968円
『中国共産党vsフェミニズム』 中澤穣(みのる)著 ちくま新書 968円
共産党独裁の中国で女権主義(フェミニズム)がどのように盛り上がり、そしていかに当局が抑圧していったかを、中日新聞記者が精力的な取材で明らかにする。セクハラや性虐待を告発する世界的な「MeToo運動」の影響で、中国でも性的被害を訴える女性が急増。しかし、自らの存在を脅かす勢力になることを警戒する党は彼女らを監視、発言や行動を厳しく制限し運動は勢いを失っていく。それでも声を上げようとする勇気ある女性の存在が印象深い。(W)
週刊エコノミスト2024年11月12・19日合併号掲載
『中国共産党vsフェミニズム』 中澤穣(みのる)著 ちくま新書 968円