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新聞から言葉をえぐる(9月27日~10月9日)

「衣類は捜査機関が血痕を付けるなどの加工をし、タンクに隠匿した捏造証拠だ」=9月27日付『読売新聞』

 1966年に一家4人を殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われ死刑が確定した袴田巌(いわお)さん(88)の再審で、静岡地裁は無罪判決を言い渡した。国井恒志裁判長が、衣類など三つの証拠について捜査機関の捏造(ねつぞう)だと認定して。

「不信任決議は議会の判断だが、本当にそこまでいかなきゃいけなかったのかという思いは、正直ある」=27日付『毎日新聞』

 兵庫県議会の不信任決議を受けて斎藤元彦知事が県庁で記者会見し、県議会を解散せず自動失職したうえで、出直し知事選に立候補する意向を明らかにして。

「野党と論戦を交わしたうえで、なるべく早く(国民の)審判を賜らないといけない」=28日付『朝日新聞』

 自民党総裁選が党本部で投開票された。石破茂元幹事長(67)が決選投票で高市早苗経済安全保障担当相(63)を破り、第28代総裁に選出された。石破氏が会見で、衆院解散・総選挙の時期について。

「イスラエル市民を脅かすものが誰であろうと、我々は接触する方法を知っている」=29日付『毎日新聞』

 イスラエル軍は、レバノンの首都ベイルート郊外にあるイスラム教シーア派組織ヒズボラの「中央本部」を空爆し、最高指導者ナスララ師を殺害した。ハレビ参謀総長が。

「うれしいという言葉で片付けられないくらい、すごく充実している」=29日付『読売新聞』

 プロ野球のセ・リーグは9月28日、巨人が広島に勝ち4年ぶりの優勝を果たした。この日も好投し15勝目を挙げた菅野智之投手=写真=が。

「私が大切にしてきたのは、国民の皆様方の納得と共感だ」=10月2日付『毎日新聞』

 第214臨時国会が召集され、自民党の石破茂総裁が衆参本会議の首相指名選挙で第102代首相に選出された。石破氏が会見で、新内閣を「納得と共感内閣」と命名して。

「敵前逃亡内閣だ。顔ぶれはそろえても一度も議論をしないまま解散し、戦う前から逃げている」=2日付『日経新聞』

 臨時国会で、自民党が予算委員会の開催を見送り会期を10月9日までとする方針を堅持したことに、野党は反発を強めた。日本維新の会の馬場伸幸代表が会見で。

「殺すぞ」=2日付『朝日新聞』

 京都府警の白井利明本部長が8月、部下の幹部職員から説明を受けた際に暴言を吐いていたことが分かった。警察庁は、発言がパワーハラスメントに当たると認定して長官訓戒の処分とし、更迭した。

「戦争は望んでいないが、いかなる脅威にも断固たる対応を取る」=3日付『毎日新聞』

 イランの革命防衛隊は、イスラエルに対して180発以上とみられる弾道ミサイルでの攻撃を実施した。自国が支援するヒズボラの指導者らが殺害されたことへの報復。イランのペゼシュキアン大統領がX(旧ツイッター)で。

「個人的には現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」=3日付『日経新聞』

 石破茂首相は日銀の植田和男総裁と首相官邸で初めて会談した。会談後、記者団から利上げについて問われて。

「石破カラーが脱色された演説だった」=5日付『朝日新聞』

 石破茂首相は衆参両院の本会議で就任後初めての所信表明演説に臨んだが、持論とする日米地位協定の見直しや、前向きだった選択的夫婦別姓制度の導入などに触れなかった。国民民主党の玉木雄一郎代表が。

「私が彼らの立場なら別の選択肢を考える」=5日付『読売新聞』夕刊

 バイデン米大統領が会見で、イスラエルが弾道ミサイル攻撃の報復としてイランの石油施設を攻撃する可能性を問われ、支持しない考えを示して。

「地元から不平、不満、不安の声が寄せられている。なぜもっと早く決断しなかったのか。大変遺憾だ」=8日付『読売新聞』

 石破茂首相(自民党総裁)は6日、派閥裏金事件に関係した「裏金議員」を衆院選の比例名簿に登載せず、6議員は小選挙区での公認もしないと表明した。東京都連会長の井上信治元万博担当相が7日、党本部での会合で。

「これで一件落着。裁判は終わる。喜びしかありません」=9日付『毎日新聞』

 袴田巌さんの再審無罪判決について、検察当局は控訴を断念すると発表した。姉の袴田秀子さん(91)=写真=が会見で晴れやかな表情を見せて。


週刊エコノミスト2024年10月29日・11月5日合併号掲載

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