新聞から言葉をえぐる(10月10日~10月24日)
「『相当程度の非公認』と首相は言っていたと思うが、大半が公認ではないか」=10月10日付『毎日新聞』
自民党は9日、派閥の政治資金パーティー裏金事件に関係した前職ら12人を衆院選で公認しないと決めた。立憲民主党の野田佳彦代表が国会での党首討論で、石破茂首相(自民党総裁)に対して。衆院は同日解散された。
「2連勝すればいい」「後がないとかっていう感覚自体が今の僕には特にないかな」=10日付『朝日新聞』
米大リーグのナ・リーグ地区シリーズ(5回戦制)第3戦で、大谷翔平のドジャースはパドレスに敗れて1勝2敗となり、後がなくなった。大谷が報道陣に。その後、ドジャースは2連勝しリーグ優勝決定シリーズに進んだ。
「同じ屋根の下では成長投資がしにくい状況が続いてきた」=11日付『読売新聞』
セブン&アイ・ホールディングスは、イトーヨーカ堂など傘下のスーパー事業などを束ねる中間持ち株会社を設立し、主力のコンビニ事業と切り分ける方針を発表した。井阪隆一社長が記者会見で。
「中国は台湾を代表する権利がない」=11日付『日経新聞』
台湾の頼清徳総統が建国記念日に当たる双十節の祝賀式典で演説し、中国との関係について。中国は強く反発した。
「夢の夢。うそみたい」=12日付『読売新聞』
ノルウェーのノーベル賞委員会は、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に2024年のノーベル平和賞を授与すると発表した。決定の一報を受け、日本被団協代表委員で広島県被団協の理事長を務める箕牧智之さん(82)=写真=がほおをつねって。
「論外。怒り心頭だ。核の恐ろしさを知っているなら考えなさいと言いたい」=13日付『毎日新聞』
ノーベル平和賞に選ばれた日本被団協が東京都内で会見。田中熙巳(てるみ)代表委員(92)が、米国の核兵器を共同運用する「核共有」に石破茂首相が言及していることを批判して。
「今回の選挙では使わない」=14日付『日経新聞』
石破茂首相がフジテレビの報道番組で、政党から党幹部に支出され、使途の公開が義務付けられていない政策活動費について。9日の党首討論などでは使う可能性があると述べていた。
「世界にとって良い日だ。この戦争を終わらせ、人質を帰還させる時だ」=19日付『毎日新聞』
イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスの最高指導者、ヤヒヤ・シンワル氏を殺害したと発表した。イスラエルを支援する米国のバイデン大統領が、訪問先のドイツで記者団に。
「24年春闘で格差が広がった反省がある。中小の賃金底上げは日本全体の底上げにつながるため、力を入れていく」=19日付『日経新聞』
連合が25年春闘の基本構想を発表。全体の賃上げ率は「5%以上」を目指し、中小企業の労働組合は大手との格差是正のため上乗せして「6%以上」を目標にするとした。芳野友子会長=写真=が会見で。
「SNSで『ホワイト案件』という投稿を見つけて指示役とつながった」=21日付『毎日新聞』
横浜市青葉区の住宅で住人の男性が殺害された事件で、実行役の一人として強盗殺人容疑で逮捕された宝田真月(まづき)容疑者(22)が、神奈川県警の調べに。
「58年間の長きにわたり、言葉では言い尽くせないほどのご心労、ご負担をおかけし申し訳ありませんでした」=22日付『朝日新聞』
1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件をめぐり、袴田巌さん(88)の再審で無罪判決が確定したことを受け、県警の津田隆好本部長が浜松市の袴田さんの自宅を訪れ直接謝罪して。
「ほっとしたが、浮かれるわけにはいかない。まだ闘いは続く」=24日付『毎日新聞』
福井市で86年、中学3年の女子生徒(当時15歳)が殺害された事件の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部は、殺人罪で懲役7年が確定して服役した前川彰司さん(59)の再審を認める決定を出した。前川さんが会見で。
「政党支部に対して、しっかり党勢拡大の活動をしていただきたいという趣旨で、活動費として支給した。候補者に支給したものではない」=24日付『朝日新聞』
自民党派閥裏金事件で非公認となった候補が代表を務める党支部に対し、党本部が、税金を原資とする政党交付金から2000万円を支給していたことが分かった。森山裕幹事長がコメントを出して。
週刊エコノミスト2024年11月12・19日合併号掲載
新聞から言葉をえぐる(10月10日~10月24日)