いまこそロシア音楽を聴こう 総勢50人超による4時間の公演開催! 梅津時比古
有料記事
クラシック 日本・ロシア音楽家協会創立40周年記念コンサート
日本のクラシックの演奏界にはいくつかの足かせがある。
ひとつには、新人ばかりに光が当たり、その時代を過ぎると無視されがちなこと。音楽界の充実、発展のためには、老若バランスの取れた演奏界が必要だろう。
もうひとつには、クラシックは世界情勢に関係無いように見えて、実際にはそれを反映していることである。
たとえば、プーチン体制のロシアが欧米で四面楚歌(そか)になると(指揮者のヴァレリー・ゲルギエフは完全に欧米から抹消された)、日本の音楽界も微妙にそれを反映する。ロシア音楽を研究する若手も少なくなり、ロシア音楽を専門的に演奏する個人、団体もあまり見かけなくなる。ロシア、ましてや、ソ連共産党時代の「ソヴィエト音楽」は、放っておかれる。ロシアは昔から音楽の宝庫で、日本は多大な影響を与えられたにもかかわ…
残り890文字(全文1270文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める