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週刊エコノミスト Online 編集後記

村田晋一郎/安藤大介

 先日、十数年ぶりに東京タワーに行った。以前は特別展望台と称していた地上250メートルのトップデッキに入場するツアーが10月にリニューアルされたというので、どんな内容になったのか見てきた。

 トップデッキには、特別展望台の頃に来たことがあったが、今は事前予約制の1回定員10名のツアーに参加する形態で入ることになる。ツアーといっても、エレベーターに乗る前の導線で、昔の写真を見せる部屋や和テイストな部屋を通ったり、ドリンクサービスや記念写真撮影があったりする程度で、地上250メートルの眺望に比べれば、余計な演出は不要だとも思った。

 ただ、ツアーの定員はそのままエレベーターの定員だったことを考えると、この足止めする導線はオーバーツーリズム対策の入場規制とブランディングの組み合わせなのかとも思った。実際に外国人観光客は多かった。

(村田晋一郎)

 健康のため、年初に始めたウオーキング。三日坊主にならずに半年間続き、体も軽くなったと感じていたが、夏の暑さがブレーキになった。早朝でも不快な暑さで外に出る気がしない。一時は体重が3キロ減り、喜んでいたが、最近量ってみると元に戻っていた。

「暑さはスポーツの大敵」。こうした思いをさらに強くしたのは、先月、都内で開かれた気候変動問題を考える集会で、サッカー・Jリーグの執行役員、辻井隆行さんの話を聞いたためだ。「夏場には人工芝の表面温度が70度超になる。シューズと靴下をはいていても、足の裏をやけどして、試合に出られなくなったジュニア選手がいる」。辻井さんがこう紹介すると、会場からは驚く声が上がった。

 今年の夏は、多くの人が異常な暑さで行動が制限されるという経験をしたのではないだろうか。気候変動問題への真剣な取り組みが必要だ。

(安藤大介)

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