教養・歴史コレキヨ

小説 高橋是清 第1話 追悼会=板谷敏彦

     

    <新連載>

     昭和12(1937)年2月28日夜、前年の2・26事件で殺害された高橋是清の追悼晩餐(ばんさん)会が帝国ホテルで開催された。帝都を震撼(しんかん)させた反乱事件のショックから1年が過ぎた日のことである。

     事件当時に第13代日本銀行総裁の役職にあった深井英五は、その後も1年間職務を続け、この追悼会の少し前に辞職したばかりだった。

     深井は赤坂日枝神社下の自宅で追悼会出席の準備を整えると、迎えの自動車に乗り込んだ。深井は一般の歴史…

    残り2537文字(全文2758文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,000円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    6月25日号

    残る・消える地銀16 本業の貸し出し低迷続き 半数超で衰える収益力■岡田 英/白鳥 達哉17 地銀全104行 収益力ランキング20 指標別ランキング 〈与信費用〉 4分の3で増加、想定超も21          〈貸出金利回り〉3割が「1%割れ」22          〈不動産業向け貸出比率〉大正が [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    最新の注目記事

    ザ・マーケット