教養・歴史海外出版事情

海外出版事情 中国 北京の水 古都北京の面影をしのぶ=辻康吾

     私が長期滞在していた1980年前後の北京の街は、毛沢東像や革命的スローガンがあふれ、終わったばかりの文化大革命の跡が残っていた。それでも都市としては3000年以上、中華の首都としても1000年近い歴史をもつ北京は、後に訪れる機会があったイスタンブールに匹敵する重厚な歴史感に満ちていた。その後の経済発展の中で今や北京も高速道路が走り、高層ビルが建ち並ぶ近代都市となり、天壇、円明園、八達嶺は観光スポットとなって人があふれている。だが今も新たな都市計画の大工事の隙間(すきま)に残された胡同(こどう)(横町)や四合院(伝統的住宅)に心を慰められることもある。

     そんな北京の歴史に心を引かれてきたが、たまたま手にした侯仁之著『北京城的生命印記』(2009年、三…

    残り627文字(全文956文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,000円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    9月24日号

    勃発!通貨戦争18 消去法の“ドル・円2強” 米利下げでも高止まり ■岡田 英/吉脇 丈志21 インタビュー 篠原尚之 元財務官 「世界緩和競争の円高圧力 1ドル=90円も視界に」22 ドル売り・人民元買い 禁断の“為替介入”シナリオ ■武田 紀久子23 「為替操作国」認定の真意 新“関税カード”の [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ PR

    最新の注目記事

    ザ・マーケット