新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 特集

大図解・世界経済&マーケット データの裏側2 不動産向け貸し出し 銀行任せの日銀統計 個人投資の把握困難=原田三寛

地方銀行の不動産業向け新規貸し出し
地方銀行の不動産業向け新規貸し出し

 シェアハウス「かぼちゃの馬車」を展開していたスマートデイズの破産に端を発した一連の問題では、700人超の不動産投資家がスルガ銀行などから1棟当たり1億円を超える融資を受けていた。これら個人の不動産投資家の中には、想定していた家賃収入を受け取ることができず、破産する人も出てきている。

 シェアハウス市場が急拡大した背景には、素人を巻き込む不動産投資の過熱がある。日銀がマイナス金利政策を続ける中、金融機関はダブついた資金を不動産貸し出しに向けてきた。

 降って湧いた不動産ミニバブルの様相は、日銀の「貸出先別貸出金」に表れている(図1)。地方銀行の「個人による貸家業」への貸し出し(新規の融資実行ベース)は2012年ごろから17年度第1四半期まで前年同期比プラスで伸び続けた。

残り932文字(全文1269文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事