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国際・政治 東奔政走

総裁3選後も変わらないのか 「味方」を優先する首相の政治姿勢=平田崇浩

自民党総裁選の候補者討論会で石破茂氏(右)の発言に反論する安倍晋三首相(東京都千代田区の日本記者クラブで9月14日)
自民党総裁選の候補者討論会で石破茂氏(右)の発言に反論する安倍晋三首相(東京都千代田区の日本記者クラブで9月14日)

 3選後の3年間はこれまでの6年と同じなのか、それとも何かが変わるのか。本号が発売されるころには自民党総裁選の投開票が終わり、3選を決めた安倍晋三首相は国連総会出席のため米ニューヨークへ出かけているはずだ。

「疎外感」生む手法

 首相は総裁選期間中、「人生100年時代」を見据えた社会保障改革を3年で断行すると繰り返した。日本記者クラブ主催の討論会では、質問に答える形ではあったが、アベノミクスの出口戦略を「任期のうちにやり遂げたい」とも語った。

「2期6年」だった総裁任期を、党則を変えてまで「3期9年」に延ばしたのだ。これまで先送りしてきた超少子高齢化への対策に腰を据えて取り組み、異次元の金融緩和の副作用が日本経済に大きな打撃を与えないように正常化を図るのが、「安倍1強」といわれる権力を行使してきた者の責務であろう。

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