週刊エコノミスト OnlineBook Review

『カール・マルクス入門』 評者・田代秀敏

     リーマン危機を端緒とした世界金融危機から10年となる今年は、『資本論』の著者カール・マルクスの生誕200周年である。各国で大部の伝記が続々と出版され、マルクスの青年時代を描いた映画「マルクス・エンゲルス」が公開された。

     マルクス主義を標榜(ひょうぼう)したソ連・東欧の社会主義諸国が1990年前後に相次いで崩壊し、資本主義独り勝ち時代が到来したとされ、マルクスは歴史の遺物となった感があった。

     しかし2008年に世界金融危機が起きたことで、マルクスは再評価されるようになった。

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