週刊エコノミスト OnlineBook Review

『第3の超景気 ゴールデン・サイクルで読み解く2025年』 評者・高橋克秀

     2020年のオリンピック後の景気はどうなるのだろう。脳裏に浮かぶのは前回の東京大会の翌年の昭和40年不況である。山陽特殊製鋼が破綻し、山一証券に日銀特融が行われた戦後最悪の不況の残像は今も強烈である。近年のオリンピック開催国のギリシャ、中国、英国、ブラジルでも大会後に経済が変調をきたしている。理由としてはオリンピックに向けて短期間に急増した設備投資の反動減として説明されることが多い。山高ければ谷深し、である。

     景気循環論の第一人者である嶋中氏は複合循環論の立場から「20年秋ごろから21年にかけて、昭和40年不況と同じようなことが起こる」とみる。日本の景気は17年から18年にかけて短期・中期・長期・超長期の四つの循環がすべて上昇期にある「ゴールデン・サイクル」に突入している。これは明治以来6回しかない。ところが中期循環(ジュグラー・サイクル)は18年に山をつけて19年から下降期に入る。短期循環(キッチン…

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