話題の本 『ヒットの設計図』『日本経済が黄金期に入ったこれだけの理由』『太平洋 その深層で起こっていること』『牟田口廉也 「愚将」はいかにして生み出されたのか』
有料記事
『ヒットの設計図』 デレク・トンプソン著 早川書房 1900円
無料コンテンツがあふれている今、ヒット商品を生み出すことの難しさを多くの人が感じているはずだ。米国の総合誌『アトランティック』編集主任が執筆した本書は、「流暢(りゅうちょう)性の高さ」「なじみ感」「美的アハ体験」など独自の概念を駆使しつつ、人々に好まれる製品を作り出す秘訣(ひけつ)を解き明かそうとする。例えば音楽においては「繰り返し」は魔力になるが、それが「慣れ」になると作品が死ぬ、と指摘するなど、デリケートかつ決定的な制作の機微が語られる。(K)
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