週刊エコノミスト Online特集

日本基準にすり寄る国際会計基準=田中弘 IFRS・国際会計基準のれん償却 

 国際会計基準(IFRS)を策定する国際会計基準審議会(IASB)によるのれんの定期償却の義務付け検討と、来年3月に迫った英国の欧州連合(EU)離脱は私には無関係には思えない。

 つまり、IFRSを作った英国がコモンウェルス(英国連邦)ともどもIASBから抜け出すなら、独仏を中心に大陸欧州もIFRSを捨てて独自の会計基準作りに走りかねない。米国は独自の米国基準に固執しており、このままではIFRSが空中分解する懸念もぬぐえず、定期償却を義務付ける日本基準にすり寄ってきたのではないか。

 IFRSは、当初、どこの国からも注目されなかった。それが世界130超の国・地域で使われるようになったきっかけの一つは、EUが2000年に域内上場企業に対して、05年からIFRSでの財務諸表作成を義務付けたことだ。IASBに拒否権はじめ強い権限を持つEUだが、英国がEUから離脱するならIFRSにこだわる必要はない。

残り1145文字(全文1545文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月11日号

止まらない円安 24年ぶり介入第1部 市場の攻防15 亡国の円買い介入 財政破綻を早める ■編集部17 1ドル=70円台はもうない ■篠原 尚之 ドル高が揺さぶる「国際金融」 ■長谷川 克之18 円安 これから本格化する内外金利差の円売り ■唐鎌 大輔20 国力低下 米国の強力な利上げはまだ続く 円 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事