新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 書評 読書日記

楊逸の読書日記 詐欺師か経済学者か 歴史を動かす問題児たち

×月×日

 猛暑。台風。地震。立て続けに天災に見舞われた日本。ようやく秋風が吹き始めた。一方野菜の値は高騰した。平年の同時期と比べ、キャベツは50~60%も高く、ニラは1束150円に跳ね上がった。

 ふと、最近中国のちまたでささやかれている「割韮菜」を思い出す。元々「ニラ刈り」という意の俗語だったが、近年株価を操作することで一般投資者から投資金を巻き上げ、一部の者が利益を得る手法の暗喩として使われている。

 一部の者? そんな疑問を頭に、『世界史を変えた詐欺師たち』(東谷暁著、文春新書、980円)に惹(ひ)きつけられた。「一人を騙せば犯罪だがみんなを騙せば経済政策?」帯に書かれたその一文を読んで、日ごろ見聞きする○○ノミクスといった類いの、いかにも経済学らしい用語が目に浮かび上がる。

残り981文字(全文1324文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

11月26日号

データセンター、半導体、脱炭素 電力インフラ大投資18 ルポ “データセンター銀座”千葉・印西 「発熱し続ける巨大な箱」林立■中西拓司21 インタビュー 江崎浩 東京大学大学院情報理工学系研究科教授、日本データセンター協会副理事長 データセンターの電源確保「北海道、九州への分散のため地産地消の再エネ [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事