JDIの経営、アップル後継モデルへの採用が焦点=早瀬宏・IHSマークイット上席アナリスト
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スマートフォン用など中小型液晶ディスプレーはジャパンディスプレイ(JDI)が世界首位に立つが、同社は業績悪化に苦しんだ。2017年度に2472億円の最終赤字を計上、経営再建の途上にある。17年度に1400億円の特損計上など構造改革を行い、最悪期は脱したものの成長戦略を実現できるかどうかは不透明だ。
JDIの最大顧客のアップルが近い将来、iPhoneに搭載するディスプレーについて、液晶から有機ELにどの程度シフトするかが焦点だ。
アップルは昨年秋に発売した「iPhoneX(テン)」で初めて有機ELを採用したが、端末価格は日本だと11万2800円(税別)からと高価で、ユーザーの多くは液晶を搭載した低価格のiPhone8などに流れた。今年9月発売の最新機種「iPhoneXS」はXと同価格からの設定で高価格路線を変えていない。いまでも「8」がよく売れており、10月下旬発売の液晶搭載モデル「iPhoneXR」向けも含め、JDIの…
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